ロベルト・ボッレのバレエな日々

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zoom RSS Roberto Bolle "MANON" at Biwako Hall

<<   作成日時 : 2014/02/24 19:29   >>

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ロベルトの「マノン」、素晴らしいパフォーマンスでした。以前のように思い入れたっぷりではなく比較的冷静に(←最初の方だけです。w)観劇した結果、かえってバレエ・ダンサーとしてのロベルト・ボッレの凄さをひしひしと感じる事が出来た公演となりました。

ABTの「マノン」、びわ湖ホール公演。忙しくて直前まで公演の事を考える時間はあまりなかったのですが、びわ湖に到着し、ボッレ・ファンのお友達に再会したりしているうちに(念願の初対面もかないました)どんどんテンションが上がって参りました。17時開演でしたから湖に面したホールの美しさも堪能出来ました。

会場は上の階の後ろの方は少し空きがあったようですが見た目はほぼ一杯。バレエの公演なので奇麗な方が多く、関西だな〜と思ったのは、お寺様なのでしょうか、和服の決まった男性お二人がとても目立っていました。

以下、公演の感想です。ネタバレしたくない方は閲覧注意です。



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ホール・ロビー入り口の公演ポスターです。




キャスト
2014年2月23日(日)17:00開演
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール

アメリカン・バレエ・シアター
「マノン」
振付・監督:ケネス・マクミラン(監督って?)
音楽:ジュール・マスネ
編曲:マーティン・イエーツ
舞台指導:ジュリー・リンコン、内海百合
舞台装置・衣裳デザイン:ピーター・ファーマー
照明:クリスティーナ・ジャンネッリ
指揮:オームズビー・ウィルキンス
管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団

マノン:ジュリー・ケント
デ・グリュー(神学生):ロベルト・ボッレ
レスコー(マノンの兄):エルマン・コルネホ
レスコーの情婦:ステラ・アブレラ

ムッシューG・M:ロマン・ズービン
流刑地の看守:アレクサンドル・ハムーディ
マダム:アレクサンドラ・バスメイジー
物乞いの頭:クレイグ・サルスティン




今回は、20列目位、下手よりの全体が良く見渡せるお席でした。白髪のマエストロが登場。オーケストラ、とっても良かったです。少し控えめかな、と思ったけれど音楽的だし、上手かった。イングリッシュホルンとか弦とかのソロが美しかったです。びわ湖ホールは音響がいいですしねぇ。

ロベルトが登場した時には、お顔がちょっと痩せたせいか表情が少し厳しく見えて、若いのはいつも不思議なくらい若いんだけれど(ファンのひいき目かもしれませんが)、以前の無防備な表情、という感じではなかったです。でも本当に美しいんですよねぇ。あの表情、そしてあの肢体。人間は神が作った美しい造形なんですね、やっぱり。腰から脚のラインはミケランジェロの彫刻そのものです…舞台に立っている時の姿がまず圧倒的に美しかったです。

ジュリー・ケントさん、こちらもため息が出る位に美しかったです。白皙の美貌、女らしくて、たおやかで。第一幕の出会いの場の彼女、良かったな〜。デ・グリューを見つめる見つめ方が本当に自然なんです。媚びすぎずに演技っぽくないの。私も恋しちゃいそうでした。ロベルトもマノンを見たとたんにすぐ惹かれる演技がよかったです。あまりに体格が立派過ぎるけれど。それに本の虫の神学生(間違えました。神学生じゃないです。原作ではこの後で神学生になるけれど、バレエはそれもないし…)には見えないけれど。ま、いいですよね(笑)。


ロベルトの踊り、素晴らしかったです。最初はちょっと暖まっていないかな?というか、ジュリーとの組み合わせもちょっとぎこちないというか初々しい感じがありましたが(「マノン」は初めて一緒に踊るそうですね)、彼の踊りで大好きなところは、マクミランのバレエってステップや動きにすべて特別な意味があると思うんですね。ロベルトの踊りはそれを、もっとも詩情に溢れたやり方で大事に大事に踊っていくんです。そうすると感情が溢れ出て来て、それが観ている私たちまで届く。そうすると舞台と一体化出来るように感じて、それが彼の踊りで一番好きなところです。バレエという芸術の基礎を大事にして、そこから築き上げて来た彼の踊りを観ていると真のアーティストだなぁ、としみじみ思います。

第一幕も忘れがたいけれど、第二幕のマダムの娼婦館でのマノンに冷たくされた後のソロ、あれはロベルトの気性にも合っているのでしょうか、とても深みのある踊りでした。乱暴な動きは無いけれどダイナミックで。マノンに捨てられても恨まずに、ロベルトのデ・グリューにあるのは深い愛と嘆きだけ。はぁ…

そしてこれまた素晴らしかったのが、流刑地に降り立った時にマノンを看守に奪われたところの踊りです。スピード感もあり、ジャンプも高く、凄かったです!

沼地は、結構抑えた表現でじわじわと良かったです。ベテラン二人らしい技術と情感のバランスが絶妙でした。


お席の事もあり双眼鏡で観ないと表情までは見えないんですが、ジュリーのマノン、美しく色気もあり大好きでした。マダムの館に入ってくるところなんて、他の娼婦達が一瞬にしてかすむ臈長けた美しさ。踊りももちろん一流でフィッシュ・ダイブも奇麗でした。ただ、結構真面目なんですよね。昔観た時にはあまり気がつかなかったけれど(というかもう記憶にありませんが)、マノンはやっぱり本質的に快楽に忠実な所が一番の特徴で(男の視点で書かれたヒロインには違いないですが)、その点、フェリのマノンとか、分野は違うけれど、オペラでアンナ・ネトレプコのマノンとかはそういう面がとても良く出ているから当たり役なのですが、ジュリーはちょっと深刻そうと言うか。ロベルトとのパートナーシップは、踊りの相性はとても良さそうでしたが、二人の役作りという意味ではこれからもっと深くなっていく余地があるかも、と感じさせました。



ABTの舞台美術、衣裳、色彩がとても奇麗でした。ロベルトの第一幕目の上着がかなり薄い水色で、下の白シャツの開衿具合がちょっと気に入りませんでしたがその代わり、マダムの館の時の衣裳、薄い薄荷色みたいで銀っぽい刺繍が入っていて、ううう。素晴らしかったです。沼地の時には無精髭を生やしているんですが、一瞬、カールのおじさんかと思いました。あ、嘘です。無精髭も勿論セクシーでした。衣裳さん、もっとデ・グリューのシャツを破ってあげて下さい〜。腕が見えません〜。ハアハア。
それにしてもニューオーリンズの港の場面、ABT版はなんだか不思議。船から降りてくるんじゃないんですよね。ツアーヴァージョンでしょうか?色彩とかは奇麗なんですが。この場面の髪を短く切られた女達の群舞はいつ観ても変な踊りだなぁ。

大事な事を書くのを忘れていました。コルネホ様、なんかしばらく観ないうちにすっごく格好よくなってた。なんで?ヨナス・カウフマンかと思いました〜。踊りも相変わらず切れがあってとても良かったです。情婦のステラさんは身体能力は高いんですが、踊りの決めポーズが流れてしまいがちで、レスコーとの関係が描き切れていなかったような。それから第一幕の幕切れでレスコーがデ・グリューの腕をねじ上げるところもあまりにも身体の大きさが違いすぎてちょっと違和感がありました。


びわ湖ホールのお客様はマナーは良いですが、かなり熱狂的な拍手。2階、3階からも男性の声でブラボーが飛んでいたので、私も便乗してブラヴォー、ブラヴィーを叫ばして頂きました。幕が開いてすぐの二人だけのカーテンコール、感動的でした。





さて、ロベルトが今日、ツイートしたカードに書かれていたこの言葉、多分、ファンの方とかが彼に贈ったカードではないかと思いますが、

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"La danza non è spiegabile a parole e nulla di quanto se ne possa dire, potrà sostituire ciò che alla fine si vedrà sul palcoscenico"
(George Balanchine)

ダンスは言葉では説明出来ない。どんなに言葉を尽くしても、それは舞台で観る事の代わりにはならないのだ。
(ジョージ・バランシン)


だそうです。仰る通り。






ということで皆様!ガラ公演2回を入れてまだ東京で3回公演があります。可能な方はどうか、ロベルトの舞台を観に行って下さい〜〜〜!!!!!





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ハードなABTのツアーでも笑顔のロベルト様。かっこいい〜〜〜。






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コメント(8件)

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Amicaさんブログ更新ありがとうございます。

Delicious Pieもびわこホールに行きました。私、3階にいたんですよ。
マノン、よかったです。
ロベルトの演技にはまたまたエネルギーをもらいました。
まるで太陽のようなポジティブなエネルギーに、私まで笑顔になってしまいました。
私も見習わないと…。
相変わらず美しい。年取らないですね。
マノンのブレスを引きちぎる場面はかっこよかったです。
看守を刺すシーンも迫力でしたね。
そして、毎回ですが、カーテンコールの笑顔が素敵です。

また、ジュリー・ケントさんもまた素敵でした。
あのリフト、あの動き、すごい。
私もバレエをやっていますが、当然のことですが、真似できません。
会場でも大きな拍手でした。

ちょうど、「カップルは似た者同士が良い」という意見に疑問を感じているときにマノンを観ることになりました。マノンとデ・グリューは正反対のキャラクターだと思います。でも、自分と違う人って魅力的に感じるものなんだろうな、と思いました。自分とまったく違う人でもいいんだ、自分は違うからといって落ち込まなくていいんだ、と勇気をもらいました。

ロベルト、普通に電車に乗って帰ったんですね。(笑)でも、あの後すぐ帰ったのなら、東京到着は深夜でしょう。ハードスケジュールですね。バレエ公演は東京が多く、比べると関西は少ないので、今回ABTがびわこに来てくれてよかったです。その中でも、関西で、ロベルトの演技を生で見ることができてよかった。びわこは東京に比べて規模が小さいですが、楽しんでもらえたらいいな、と思いました。

amicaさん、東京も行かれるんですよね。 また、お話聞かせてくださいね。



Delicious Pie
2014/02/25 22:33
Delicious Pieさん

びわ湖公演、ご覧になれたのですね〜。素晴らしい公演でしたね。今思い出しても溜息が…

バレエをやっていらっしゃる方は、ロベルトの素晴らしさがますますよく解る事と思います。自分と違う人に惹かれる、というのは私がロベルトに惹かれているのもまさにそうです…(爆)。

びわ湖ホールは素晴らしい劇場なのできっと彼も思いっきり踊れたのではないかな。お客さんもとても暖かくスペシャルな観客だったように感じました。またロベルトが関西で踊ってくれますように!!!!
amica
2014/02/26 10:12
はじめまして!私もバレエクラスの4人で2階席から観覧いたしました!
憧れのボッレ様、関西で全幕で見ることができたのは私にとって奇跡のようなすばらしい体験でした!
本物の芸術にふれてすでに5日が過ぎても余韻が残っています!あの、素晴らしい男らしい身体つきのボッレ様だからこその泣き、苦悩、嫉妬の表現がたまりません*・'(*゚▽゚*)'

ジュリーのマノンの解釈、私は大好きですね。あまりにも軽率さや無邪気さが勝つ小悪魔だと主人公が好きになれないのですが、今回は欲との葛藤や未練に翻弄されながら、しかし愛される可憐さというところが上手く表現できていたと思いました。

しかし驚きです!
あの後すぐ東京へ移動ですか❗️
素敵な情報をありがとうございます。さすが大きいですね、私たちも補助席に座って帰りましたが、狭かったでしょうね^ ^
ブログ、また読ませていただきます。
感謝です(u_u)
くまるしん
2014/02/28 03:47
くまるしんさん

初めましてコメントありがとうございます。バレエ仲間と一緒にバレエ公演をご覧になるのは楽しそうですね〜。

やっぱり今考えても、関西でロベルトが踊ってくれたのは本当によかったですよね。しかも全幕もの。「マノン」はデ・グリューの素晴らしい場面が沢山ありますし。

びわ湖ホールのパンフレットに載っていたケントのインタビューを読んだら、マノンについても現代の女性と違う状況に置かれていた事とかを説明して、とてもインテリジェンスがある女性だなぁ、と感じました。そして、ロベルトと踊る事によっても彼女の表現も一層輝いていたと思います

それにしてもあのような至高の踊りを踊った後、琵琶湖線で大津ぅ、山科ぁ、京都ぉ〜と補助席に座ってお帰りになったとはそのギャップがいいですよね。それをツイッターで見せてもらえるのも。ヴィトンの旅行鞄でVIPであることが一応解りますが…周りのお客さんは「まあ、ガタイのいい外人さんどすなぁ」って思ったのではないかしら、などと例によって勝手に妄想して喜んでおります(笑)。
amica
2014/02/28 05:36
amicaさん

シムキン・ガラで生まれて初めて念願の生ロベルトさまデビューを果たしましたが、今回は初の全幕もの。ずっとずっと楽しみにしてました✨
ロベルトが無事来日してくれたこと、びわ湖に観に行けたこと、幸せの余韻がまだ、じわじわと続いております💕💕

そして❗️憧れのamicaさんに初めて御目にかかれたこと❗️そして、他の先輩カリスマファンの方々ともお知り合いになれたこと❗️お陰で何倍も喜びが膨らみました。こんな素敵な幸せの相乗効果、ロベルトさまをはじめ皆さまに感謝です💕💕

舞台ですが、ロベルトってホントに凄い。。。ロベルトが踊るとその役柄が際立って輝いて自然にいつの間にか惹き込まれました。
表情、所作、ステップ、滲みでてくるものがロベルトは全て特別で、何だか、細胞が刺激されて活性化される感じがして、どの場面も良いわぁぁ ほわーっとロベルトの踊りと物語を堪能しているうちにアッと言う間に終わってしまいました。。。

今日のマノンも早く観たい〜、でも、終わると帰ってしまう。。。ロベルトさま、もっとたくさん日本にいらして下さいーー🌟🌟🌟
custard
2014/02/28 12:06
Custardさん〜

やっとお会い出来て嬉しかったです。思えば、私たち、ハンブルクで会えるはずだったんですから、長い年月を経て初めて会えて感激もひとしおでした。それに一番嬉しかったのはあの時心配したロベルトが、今も元気で素晴らしい踊りを踊ってくれている事だと思います

ロベルト祭り、終わってしまって寂しいですが、また早く来日してくれるといいですね。その日までがんばろう〜〜〜
amica
2014/03/03 16:38
念願かなっての初の全幕もの(*´▽`*)
そしてamicaさんにもお逢いできてもう幸せな夜でした。
この日は2幕にぐぐっと引き込まれ
手が痛くなるくらい拍手しました。
関西フィルの演奏もよかったな〜と感激♪
何よりもロベルトの爽やかな笑顔がたまりませんでした。
この日はまだ金曜日があると思っていたので結構余裕だったんですが…(^-^;
Yukari
2014/03/04 22:09
Yukariさん

びわ湖、楽しかったですね。全幕バレエはやはり見応えがありました。私もびわ湖では第二幕が大変印象に残りました。対する東京は第三幕だったかな〜って。いや、もちろん全てが素晴らしいんだけれども

去年、神戸にオペラを観に行った時にも思ったんですが、関西のお客さんは暖かいですよね。それが終演後の幸福感に繋がるのかな。また、そちらでもお目にかかりたいです
amica
2014/03/05 06:11

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