ロベルト・ボッレのバレエな日々

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help リーダーに追加 RSS お子様OKの「夏の夜の夢」”Sogno di una notte di mezza estate"

<<   作成日時 : 2007/03/12 05:10   >>

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ミラノ・スカラ座は昨年10月に香港、天津、北京、上海で計11回にわたる中国公演を行いました。そのときに持っていったのがバランシンの「夏の夜の夢」。この演目は2003年にスカラ座(当時はアルチンボルディ劇場で上演)で新制作されたもので、その後、スカラ座がイタリアのみならず、ドイツ、ロシア、ギリシャ、ブラジル、メキシコにツアーで持っていった大人気作品です。それがこの1月には初めて、改修工事が終わった本拠地スカラ座での上演となりました。しかも現在エトワールの称号を持つ三人のダンサー、アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ、マッシモ・ムッルが出演し、DVDの撮影が行われるとあり、例によってチケットは早々に売り切れバレエ・ファンの期待は膨らんでいました。

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foto:Marco Bresica(以下も同じ)

さて、シェークスピアの「夏の夜の夢」を原作にしている有名バレエといえばフレデリック・アシュトンの「ザ・ドリーム」があります。こちらはABTのプロダクションで、妖精の女王にぴったりのフェリのタイターニア、演技派イーサン・スティーフェルのオーベロン、生まれた時からパックかと思うエルマン・コルネホが出演した名舞台がやはりDVDとなっています。しかし、今回バランシンの「夏の夜の夢」を見て、こちらも「ザ・ドリーム」に負けない素晴らしい作品であることを発見しました!

上演キャスト
SOGNO DI UNA NOTTE DI MEZZA ESTATE 夏の夜の夢
Balletto in due atti dall’omonima commedia di WILLIAM SHAKESPEARE ウィリアム・シェイクスピアの同名の劇作よりの2幕のバレエ
Coreografia di GEORGE BALANCHINE 振付:ジョージ・バランシン
Ripresa da PATRICIA NEARY, SARA LELAND e NANETTE GLUSHAK 振付再現:パトリシア・ニアリー、サラ・リーランド、ナネット・グリシャック
Musica di FELIX MENDELSSOHN-BARTHOLDY 音楽:フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ
Allestimento del Teatro alla Scala 舞台装置:スカラ座所有

Personaggi e Interpreti 役名と出演者
Titania ALESSANDRA FERRI タイターニア:アレッサンドラ・フェリ
Oberon ROBERTO BOLLE オーベロン:ロベルト・ボッレ
Cavaliere di Titania MASSIMO MURRU タイターニアの騎士:マッシモ・ムッル
Puck RICCARDO MASSIMI パック:リッカルド・マッシミ
Elena GILDA GELATI ヘレナ:ジルダ・ジェラーティ
Ermia DEBORAH GISMONDI ハーミア:デボラ・ジスモンディ
Demetrio VITTORIO D’AMATO デメトリアス:ヴィットーリオ・ダマート
Lisandro GIANNI GHISLENI ライサンダー:ジャンニ・ギスレーニ
Ippolita SABRINA BRAZZO ヒポリタ:サブリナ・ブラッツォ
Teseo MATTEO BUONGIORNO シーシアス(アテネ大公):マッテオ・ブオンジョルノ
Bottom CAMILLO DI POMPO ボトム:カミッロ・ディ・ポンポ
Una farfalla SOPHIE SARROTE 蝶々:ソフィー・サッローテ

Divertissement ディヴェルティスマン
Passo a due II⁰atto MARTA ROMAGNA MICK ZENI 第二幕のパ・ド・ドゥ:マルタ・ロマーニャ、ミック・ゼーニ
Sei ragazze cerimonia CHIARA FIANDRA MARIA F.GARRITANO RAFFAELA BENAGLIA EMANUELA MONTANARI LARA MONTANARO MONICA VAGLIETTI 祝典の娘たち:来アーラ・フィアンドラ、マリア・F・ガッリターノ、ラッファエラ・ベナーリア、エマヌエラ・モンタナーリ、ララ・モンタナーロ、モニカ・ヴァリエッティ
Sei ragazzi cerimonia FRANCESCO VENTRIGLIA MASSIMO GARON DANIELE LUCCHETTI ANTONINO SUTERA MASSIMO DALLA MORA ANDREA VOLPINTESTA 祝典の青年たち:フランチェスコ・ヴェントリーリア、マッシモ・ガロン、ダニエレ・ルッケッティ、アントニーノ・ステーラ、マッシモ・ダッラ・モーラ、アンドレア・ヴォルピンテスタ

Soprano IRINA KAPANADZE ソプラノ:イリーナ・カパナーゼ
Mezzosoprano KETEVAN KEMOKLIDZE メゾソプラノ:ケテワン・ケモクリーゼ

CORO DEL TEATRO ALLA SCALA スカラ座合唱団
con la partecipazione degli Allievi della Scuola di Ballo dell’Accademia del Teatro alla Scala スカラ座アカデミーバレエ学校の生徒達の参加による

Direttore NIR KABARETTI 指揮:ニール・カバレッティ
Scene e costumi di LUISA SPINATELLI 装置衣裳:ルイザ・スピナテッリ

このバレエの成功はまずバランシンの音楽選択と振付が凄いことではないでしょうか。バランシンって抽象的なモダンな動きのバレエしか作っていないかと思いきや、物語バレエもいくつか作っているんだそうです。以下はスカラ座のプログラムから仕入れたネタです。1962年に初演された「夏の夜の夢」(アシュトンの2年前)はバランシンの全幕物語バレエ第一作で、それは彼が作ったバレエ学校&NYCBが上演するレパートリーとして観客が見に来やすいバレエを作るという意味もあったそうです。そしてまたこの作品は、バランシンがプティパと19世紀に捧げたバレエでもあるとのこと。

このバレエ、何より素晴らしいのがバランシンの音楽の選択です。実は1876年に初演されたプティパの「夏の夜の夢」が存在するそうで、それは当時流行り始めていた妖精を主人公にしたバレエだったのですが、メンデルスゾーンにミンクスをプラスした音楽がいま一つ不評だったのだそうです。アシュトンのバレエはメンデルスゾーンだけを使っているようですが、全体が約一時間と短いし、曲も「夏の夜の夢」からがほとんどなのではないでしょうか。その点、バランシンは「夏の夜」を中心に使用してはいますが、同じメンデルスゾーンの「アタリー」「最初のワルプルギスの夜」「弦楽のための交響曲第9番」他を駆使して素晴らしいバレエ曲に仕立てています。そしてその構成は、第一幕はシェークスピアの物語を追い、第二幕はイポリタとシーシアスの結婚式の場面としてディヴェルティスマンを堪能できるようになっているのです。

以下は、スカラ座で1月26,27日に観劇した感想です。例によって物語をだらだら語っています。

第一幕Atto Primo
森の王国

輝かしい序曲Ouvertureが終わり、幕が上がるとうっそうとした森に宮殿の廃墟のような柱が描かれた背景幕があります。ルイザ・スピナテッリの装置衣裳の中でもこの舞台は特にヨーロッパの洗練を際立たせる美しいもの。パステル調の色彩がキレイ。大量の子供たちによる森の妖精たちの踊り。蜂や蝶々の衣裳です。蝶々のソリストは地味なソフィーさん。そこにパックが登場。濃い目のハンサム、リッカルド君。全身が緑の網々タイツで額には角が。スタイルがいいから決まるわ〜。むちゃくちゃ可愛いコルネホのパックに比べるとかなりシリアスなパック。悲嘆にくれたヘレナが舞台を横切ると皆が心配そうに見ています。

そして、じゃ〜ん。下手からロベルトのオーベロン王が登場。かっこいいーーーーーーー。青の衣裳で羽があり、長いマントはきれいな玉虫色で3メートル位ありそう。ロベルトのちょっと生身の人間離れしたルックスが妖精の王という感じにふさわしいのよね。そして上手からはタイターニアが。こちらは白に近い淡いばら色の衣裳。葉っぱの天蓋を持たせ、小学1年生みたいなお小姓を連れています。可愛いな〜フェリは。オーベロンはお小姓を見るなり目を輝かせて妻に手を合わせてお願いします。「その小姓を僕におくれ」フェリはにっこり優雅な微笑をうかべて断ります。オーベロンはあきらめきれずにもう一度おねがい。でも妻の柔らかいけれどきっぱりした拒絶に合い、カッとしてその場を去ります。夫は妻に受け入れられない感じがして傷つくわけですよ、うん。

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「ねえ、いいだろ…?」「ダメ!」

そこに二組のカップルが登場。出ました、ヴィットーリオ・ダマートさん。スカラ座一番の演技派だけあってデメトリアスはピッタリ。ちなみにアシュトンの「夏の夜」がメンデルスゾーンの時代に物語を設定しているのに対し、バランシンはシェークスピアの時代に設定していますから衣裳もその時代のもので美しい。

タイターニアの寝室La dimora di Titania(居室って書いてあるけれど寝台があるので…)
さて、タイターニアが夫に冷たかったのは理由があります。実はこの夫婦、最近うまく行っていないんですよ。原因はどこにあったのかは知りませんが。シェークスピアによるとお互い浮気を疑っているみたいですがこの場、タイターニアの寝室ではそれを暗示するような人物が登場します。それはタイターニアの騎士。これは原作には無い登場人物です。塩野七生さんの言うヴェネツィアの“奉仕する騎士”(ヴェネツィアの男たちは航海に忙しいので妻のお守りをする若い美青年を夫自身が選んで妻にあてがっていた)じゃありませんが、この騎士さん、人妻の寝室で何しているんでしょうか?二人は侍女たちが見守る中、美しいPDDを踊ります。騎士はマッシモ・ムッル。昨年夏から怪我で休んでいたという話を聞いていましたがこのバレエで復活したみたいでよかった、よかった。水色の典雅な衣裳であくまで優しくタイターニアをサポートする騎士。一方タイターニアはかなり女としての感情を見せて踊ります。これは思うに女心がちっとも分からない“とうへんぼく”の亭主に悲観した妻が女心を良く分かってくれるナイーヴな男性に惹かれている、の状態ですね。本当に好きなのは夫でも、あまりにも私の心を分かってくれないんですもの…女らしい情感を湛えたフェリの踊りを見ているとその気持ちが良く伝わってきます。でも、ここだけの話ですけれど、この二人は人払いをして花びらの寝台の裏に二人だけで消えちゃったりもするんですよ。え〜、タイターニアったらオーベロンがかわいそうじゃんっ!

さて、一方オーベロンは事態をどう思っているか。どうも、あんまりどうも思っていないみたいなんですよ。オーベロンは森の支配者であり、心根も結構優しいんだけれど、まだまだちょっとやんちゃな坊ちゃんぽさが残ってしまっているんですね。王様だからわがままだし。だから、妻に無理を言っては拒否されてムッとしたりしちゃうわけ。でも本当はこのご夫婦は相思相愛で、その証拠にオーベロンは妻にかまってもらいたさにあるいたずらを思いつきます。この場面では森の妖精たちを躍らせながらオーベロンが登場。スカラ座バレエ学校の生徒たちはそのまんま妖精みたいな容姿だからぴったり。そしてオーベロンのソロ。弦が主体の動きが早いパッセージに乗ってやたらとブリゼ(多分。斜めに飛んで脚を打ち付ける)が多い踊り、背が高くてたくましいロベルトが踊るととっても迫力が出ます。脚を180度近く開脚するジャンプも勇壮でまさに王者の姿そのものです。

世界を一巡りViaggio attorno al mondo
踊りが終わるとオーベロンは角笛を吹きます。オーベロンは駆けつけたパックに西のかたにある魔法の花を取ってくるように命じます。パックはすぐさま地球を一巡りして花を持って帰ります。オーベロンは「これでタイターニアが寝る時をうかがって、まぶたに一たらしだ。そうすれば、あれは、目が覚めて最初に見るものを夢中になって追い回す。」とご機嫌。子供っぽいな〜本当に。

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「行け、パック!」

恋人たちGli Amanti
でも、オーベロンは結構いい奴です。森に迷い込んだ人間の二組のカップルの想いがちぐはぐになっているのを見て心を痛めたりして。パックに命じて魔法の花を使ってそれぞれ幸せになるように計らってやります。でも、パックがおっちょこちょいなのでカップルはかえって混乱をきたし、オーベロンは怒ってパックのお尻を蹴っ飛ばします。

妖精たちの歌La canzone delle Fate
タイターニアの寝室は淡いばら色の花びらが散り、花びらの形の寝台も侍女たちもみな薄い色調で本当にきれい。背景幕には月が透けます。そう、女王様のお休みの時間なのです。美しいソプラノのララバイに乗って皆が踊り、その終わりに女王様は眠りに入ります。

ハーミアのヴァリエーションVariazione di Ermia
男二人に愛されていたはずが、自分の彼氏ライサンダーが突然ヘレナを追いかけ始めたのでハーミアは絶望して踊ります。ヘレナの赤とハーミアの紺の対比がきれい。

村人たちの踊りGli Istintivi
近づく大公の婚礼にお芝居を演じる稽古をしに森に来た村人たち。パックは皆をおどかしてボトムが独りになったすきに彼をロバに変えてしまいます。アシュトンとの違いはロバちゃんがトゥ・シューズを履いていないこと。あれは蹄の感じが出ていて傑作ですよね。でもその代わりに、こっちのロバちゃんはなかなか品がよろしいですよ。パックにつれられておとなしく退場です。

夜Notturno
オーベロンがタイターニアの寝台にこっそり近づきます。うっとりと妻を見つめるオーベロン。牧歌的なホルン(かな?)の音楽も美しい。花の汁をまぶたにちょいちょいっと落として嬉しそうに退場します。そこにパックがロバちゃんを連れてきて寝台の足元に座らせます。夜明けが来てタイターニアはさわやかな目覚め。少女のようなフェリ。ロバちゃんを見つけて駆け寄ります。そして二人のPDD。バランシンのバレエはどのような演技も踊りも絶対に下品にならなくてとても美しいです。そしてすべての演技が明確なジェスチャーで示されるのです。お腹がすいているロバちゃんを草で誘惑するタイターニア、フェリの母性愛と甘えた感じがミックスして本当に愛らしい森の女王です。ロバに身を任せて楽しげに踊るフェリ。

森の中Nella foresta
さて、アマゾン族の女王ヒポリタが登場です。演ずるはサブリナ・ブラッツォさん。跳躍もグラン・フェッテも文句なし。スモークをたいた中で恋人たちが走り回ります。男たちは剣で決闘を。ここで野犬なのでしょうか?白い犬みたいな着ぐるみも走りまわっておかしい。パックも必死に仲裁し、最後にはやっと正しい組み合わせとなったカップル二組は森で眠りにつくのでした。

ロバちゃんとさんざ遊んだタイターニアが花輪でロバちゃんを引っ張って寝室に戻ってきます。ロバを足元に座らせて彼女は休みます。そしてそこに夫が登場。まぶたに再び魔法の花の汁をふりかけ、そっと優しく妻を起こします。「まあ、貴方。」「なんだいこのロバは?」「まあ、いやなロバ。あっちに行きなさい」悪い夢から覚めたタイターニアは甘えて夫に寄り添います。夫もすごく幸せそう。う〜ん。よかったね、ロビー人間に戻れて喜んだボトムは仲間と一緒に村に帰って行きます。そうするとまた妖精の王国の音楽が。オーベロン、タイターニア、それぞれのお付きたちが登場すると、タイターニアはお小姓をオーベロンに押しやります。「あなたの望むことをするのが私の幸せなのです」オーベロンの顔は喜びに輝き二人は幸せ一杯に退場します。あとは目覚めて仲直りをした二組のカップルに大公とヒポリタが「お前たちに我々と一緒に婚礼をあげることを許そう」と告げ、第一幕は幕となります。

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妻にわがままを聞いてもらって幸せなオーベロン

第二幕Atto Secondo
シーシアス大公の宮廷Alla corte di Teseo

華々しい結婚行進曲の音楽で第二幕は始まります。宮殿の天井が遠近法で抽象的に描かれた背景幕が華やかです。祝宴のコールド・バレエのカップルたち(薄い金色の衣裳)に囲まれて3組の花嫁花婿が登場です。ここでは赤い服の組も青い服の組もそれぞれの色を残したままチュチュと宮廷風タイツ姿に着替えています。大公夫妻は黒と金色が基調。バランシンらしい幾何学的美しさが味わえます。

ディヴェルティスマンDivertissement
群舞とともにPDDカップルが登場です。マルタ・ロマーニャさんとミック・ゼーニ君。スカラ座来日公演で「ドンキ」を踊るカップルです。ここの音楽は弦楽のための交響曲第9番「スイス」という曲らしい。これがまた弦の細かい動きのリズミカルな曲で(ちょっとモーツァルトっぽい曲)、ステップが細かいので大変そう。その後は二人だけで踊る艶やかなアダージョ。プログラムの記録によると2003年の初演の時はこのPDDの男性をマッシモ・ムッルが踊っています。第一幕の騎士の出番は少ないので、このPDDと両方を踊ったのでしょう。今回は復帰後すぐという理由なのかマッシモがこれを踊らなくて残念でした。マルタさんはロベルトとよく似ている基礎がしっかりしたリズム感を持っていて、つねに音楽を体現する踊りを踊るので感心させられます。ヒロインとしての強い性格づけを要求されないこのような純粋な踊りでは彼女の美点がとても良く出ていてお手本のような踊りでした。ゼーニはちょっと一生懸命さが見えてしまうときがあるのですが、まあ欠点はなくマルタさんを良く支えていました。ディヴェルティスマンのフィナーレは再び群舞が入り、婚礼の3組もそれぞれソロを踊ります。ここの音楽はオペラ「異国よりの帰郷」序曲だそうです。勢いが良く華々しくってとっても良い曲だな〜。

エピローグEpilogo
そして再び不思議の笛の音の和音が鳴り響き、「夏の夜の夢」の合唱つきの音楽が奏されます。舞台の背景幕と袖のパネルが動いて舞台は一瞬のうちに森へ戻ります。妖精たちが舞い踊る中、そうです、我らがオーベロンとタイターニアが舞台の中央に進み出ます。仲直りした二人が楽しく踊り王国を治めるのです。もう小道具としてのお小姓はいません。二人は末永く幸せに…と思ったら、あれ?それぞれのお付きを連れて下手と上手に分かれて退場してしまいました。やっぱり長続きするのは別居婚だっていうことなのでしょうか??最後にパックが舞台中央に登場し花綱にぶらさがり空に飛んでいくところで幕となります。

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明るいところで見るとかなり恐いメークですね。

いや〜、メンデルスゾーンの音楽って本当に美しい。モーツァルトに比されるだけのことはありますね。何度でも聴きたい音楽です。ニール・カバレッティ指揮のスカラ座オーケストラは勿論とても良かったです。カバレッティはテンポがとてもいいと思うのですが、できればもう少し個々の楽器の音色を際立たせてもらいたかったかな。

しかしアシュトンの「ザ・ドリーム」って、木のほらにタイターニアとロバがしけこんじゃったり、浮気の現場を押さえられた彼女が小姓を差し出したりで、見ていて面白いけれど、演出がかなり具体的じゃないですか。子供にはあんまり見せられない感じ。シェークスピアの原作だって、妻がロバにうつつを抜かしている間にお小姓を奪っちゃったり、オーベロンは本当に妻よりお小姓にご執心って感じなんですよね。その点、バランシンの「夏の夜の夢」は、”奉仕の騎士“という謎の存在はあるものの、一番子供の心を忘れていない演出というか、本当に妖精の国らしい素敵な物語になっていて、それは多分、バランシンがメンデルスゾーンの音楽を完璧に理解したからではないかと思いました。この上なく愛らしいフェリ、王の威厳と抜群の踊りを見せたロベルト、そして優雅な憂愁の騎士を演じたムッルの三人に加えて、第二幕のPDDカップルも立派な出来で、舞台は盛大な拍手を受けていました。バランシン財団はスカラ座の上演に非常に満足しており、また次に別の作品を上演してもらう予定だそうです。この「夏の夜」のDVDもきっと信じられないほどファンタスティックな出来になることでしょう。

お子さんがいるあなた、バランシンの「真夏の夜の夢」はお勧めですっ!!!

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「Midsummer Night's Dream」DVD発売!(ミラノ・スカラ座バレエ)
いよいよ発売なんですね。めでたし、めでたし〜(^^♪ すっかりロベルトネタ離れをしていましたが、気にはなっていたんですよ、ハイ(^_^;) ...続きを見る
Un Dia de Noviembre
2007/11/16 10:24

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コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
はい、私バランシンの真夏をNYCBで観て2幕で爆睡しました、ごめんなさい。
こっちでは、ライサンダーとディミトリアスが蛍光色のおかっぱヅラ着用だったんですが、ミラノではそんなことはなかったんですね。
オベロン役のホアキン・デ・ルースはそれはそれは素敵でしたけどね。ロビーと違って身長がない人なんですが。(ABTの「海賊」DVDでビルバントを踊っている人です)

きっとスカラ座の豪華キャストだったら楽しめんでしょうね。
naomi
2007/03/12 14:05
naomiさん
以前、そうおっしゃってましたよね。第2幕は体調を整えて行かないと確かにかなりあぶない感じでした(笑)。私は、ほら、ロビーが出ていれば興奮しているから他のところも寝ないで見られるわけなんですけれど…

でも、今回はキャストが本当に良かったので、2日目なんて第二幕のPDDが全体の中でも一番拍手が大きかったくらいです。群舞もかなり充実していました。今後もDVD撮影いつもしてほしいな〜。出演者もいつも以上にがんばるし…
amica
2007/03/12 15:18
はじめてコメントさせて頂きます。マッシモ・ムッルが復活したようですね。嬉しくて、拙ブログでリンクさせて頂きました。元気そうでよかったわ。
スカラ座のすばらしい雰囲気をいつも満喫出来て、本当にうらやまし〜い。
gromit
2007/03/12 20:55
コメントさせていただくのは初めてですね。
詳しいレポート、美しい写真を堪能しました。
すごく観てみたくなりました。
スカラ座来日公演も、3エトワールが出演できる時期にこれを持ってきてくれればいいのに!
マッシモの「タイターニアの騎士」の役どころもよくわかって、絶対似合う!という感じです。
DVDの発売が待ち遠しいですね。
私のところでも紹介させていただきます。
ほみ
URL
2007/03/12 22:20
gromitさん
こんにちは!コメントありがとうございます。マッシモ復活してよかったですよね。「椿姫」も着々と準備中みたいですよ。

スカラ座は衣裳、装置も豪華だし、最近群舞の質もかなり上がってきたみたいです。オペラよりバレエの方が人気があります。でも、フェリが引退しちゃったら女性エトワールは一体どうなるのか…
amica
2007/03/13 04:17
ほみさん
記事のご紹介どうもありがとうございます。

そう、この演目はお薦めですよ〜。とっても楽しかったです。マッシモが第二幕のPDDを踊らなかったのは残念ですが、騎士役も素敵でしたからDVDをお楽しみに。
amica
2007/03/13 04:20
そうだ、gromitさんも記事載せてくださってどうもありがとうございます。

gromitさんの素敵なサイトはこちらですっ!

http://balletsquare.blog65.fc2.com/
amica
2007/03/13 04:22
感想をありがとうございました。
楽しかったようですね、DVD発売が待たれます。
ホントにこの作品は音楽の美しさも表している傑作だと思います。
shio
2007/03/13 08:34
shioさん
コメントありがとうございます。

メンデルスゾーンってこんなに良いとは思わなかったです。選曲も本当にたくみですよね〜。

はう〜〜。ロビーはかっこよかったですよん。ガテン系の女心がわからない夫。素敵だったわ〜。感想書いていて思い出しちゃいました。このバレエを見てバランシンに一気に目覚めました。目覚めた目でもう一度彼のチャイコフスキー・パ・ド・ドゥが見たいっ(目覚めるのが遅すぎですよね…)!
amica
2007/03/13 08:54
あわわわわ・・・またしても出遅れてしまったΣ( ̄□ ̄;;;)!!

すばらしい舞台のすばらしいレポートじゃないですか。DVD出るんですね。ああ、早く見たい。
ロベルト、フェリ、ムッルの3人が出演でロベルトがオベロンだとムッルが何の役?ってのがどうにもわからなかったんですが、そ・そうですか、タイターニアの浮気相手の騎士さんですか。なるほど、ナットクです(笑)

ロビーのオベロン王が麗しいのはもちろんのこと、メンデルスゾーンえりすぐりの音楽も楽しみです!
うるる
2007/03/15 14:27
うるるさん
コメントありがとうございます〜。
そう、メンデルスゾーン素晴らしかったです。あと、「ザ・ドリーム」はランチベリーさんの編曲とかで、私なんだかこの人と相性が悪くってあまり好きじゃないんです。その点、バランシンのほうは編曲されているのか原曲のままなのかオーケストラもとても良いように感じました。

はやくDVDになってほしいっ!
amica
2007/03/15 23:36
ようやくDVD化になりますよ♪

http://www.tdk-mediactive.com/frame_content.php?did=3~12&showme=everything&from_id=2789
naomi
2007/09/28 16:18
naomiさん
お知らせありがとうございます。カバーもとってもキレイ!あの名舞台がDVDになって本当に嬉しいです!
amica
2007/09/28 17:31
amicaさん、久々にロビー記事(といってもただの発売予告だけですが・・・)を書いて、こちらの記事にリンクさせていただきました。よろしくお願いします。
うるる
2007/11/16 10:34
うるるさん

お!了解です!
あ〜、もうすぐですね。楽しみ〜。フェリ様の映像を見たら泣いちゃうかもですけれど。くすん。
amica
2007/11/16 11:18
amicaさん、大変遅くなりましたが、ようやくDVD鑑賞いたしました。そして、いつものごとく、こちらにリンクさせていただきました(というか、丸投げというか・・・^^;)

「タイターニアの寝室」のところの記事内容、私も同じように感じました。贅沢ですよね、でも、タイターニアは^^;

うるる
2008/01/10 09:42
うるるさん
あ、ご覧になったんですね!嬉しい。一生懸命踊るロベルト素敵ですよね?メンデルスゾーンの音楽も麗しいです。

タイターニア、本当に羨ましいです。こんなに素敵な夫と従順そうな色っぽい騎士と両手に花で…!!
amica
2008/01/10 23:39
amicaさん、こんにちは
今日、クラシカジャパンで放送されたので
念願の「真夏の夜の夢」見ることができました!
今回、群舞がいつもに増して綺麗で感動しました。
ロベルト、少し出番が少ない気はしましたが
心から楽しめる舞台で嬉しかったです(^^)
YUKARI
2008/04/13 20:19
YUKARIさん
こんにちは!こちらにもコメントできたのですね〜。嬉しいです。

「真夏の夜の夢」日本では放映だったのですね。スカラ座の群舞は雰囲気があって良いでしょう?私も大好きです。

ロベルトの踊る場面は少ないのですが勇壮なソロがあるので内容的には好きです。少女達の踊る森の妖精たちもばつぐんに可愛いです。私もオベロンの王国の末席に入れていただきたいなぁ…
amica
2008/04/13 21:24

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